NINJA KAMUI

大迫力の宣伝ビジュアル解禁!戦闘スーツグソク・ギアの誕生秘話をキャラクターデザイン岡崎能士インタビュー

キャラクターデザイン岡崎能士が描き下ろした宣伝ビジュアル解禁


新ビジュアルは戦闘スーツであるグソク・ギアを身にまとったヒガンと後ろを向くザイやエマを描いている。
アニメ本編には出てきていない2体のグソク・ギアも初お目見えしました。

岡崎能士インタビュー

〇ヒガンのキャラクターについて、デザインのポイントをお教えください

だいぶ前のお仕事なのでうろ覚えですが…ポイントは彼のストイックなイメージを表現したかったので、ボサボサ頭と無精髭ですね。最初は長髪を後ろで縛った”忍者っぽい”スタイルだったんですが、朴監督と「もっと現代に馴染む普通の日本人にしよう」と話した覚えがあります。
なので、服装もオーバーサイズのパーカーに細身のパンツ、ゴツいハイカットスニーカーという普通の服装です。
オーバーサイズのパーカーは、フードで顔を隠したり身体に仕込んだ武器を隠せる仕様なんですが、監督と僕がパーカー好きだからと言うのもあります。
ラフ段階で「NINJA」ってデカいプリントのパーカーを着せてて、逆に忍者だと思われないから面白い!と思ったんですが、このアイデアは採用されませんでした。使われなくて良かったです。(笑)
個人的にシルエットがすごく気に入ってたので、本編でしっかり描いてもらえてたのが嬉しかったですね。



〇ヒガンのグソク・ギアについて、エピソードなどございましたらお教えください(他キャラクターのグソク・ギアに比べて差別化された箇所など)

ヒガンのグソク・ギアは「赤鬼」のイメージですね。不気味で血をイメージした暗赤いデザインにしました。
身体の発光部分が鬼の顔になってるのは、2017年に朴監督と仕事をした「牙狼-GARO- -VANISHING LINE-」の時に提案したけど実現しなかったアイデアを使えたので嬉しかったです。
グソク・ギアや忍者部隊のスーツは全てAUZA製なので、ディティールなどの統一感を心掛けてデザインたんですが、忍者の能力と組合わせた新しい兵器として、どんな状況を想定した兵器なのか?など、AUZAの開発者になったつもりで色々なアイデアを考えたのは楽しかったですね。
個人的に最大の特徴だと思うのは、手足の生身の指が出てるところですね。忍者の指先は並外れた感覚器官でAUZAのテクノロジーでも追いつけてない、というアイデアです。
ヒガンとザイの「死神」をイメージしたグソク・ギアが、良い感じに対比できたんじゃないかと思ってます。
あと、僕の描いたデザインを、アニメ用にカッチリ仕上げてくれた佐野さんにすごく助けてもらいました。彼とも「牙狼-GARO- -VANISHING LINE-」でお仕事したんですが、お互いフィギュア好きなので造形に対する感覚がすごく合うんですよね。グソク・ギアのシルエットや関節の見え方、ギミック部分など、最高にカッコ良く仕上げてくれたので本当に感謝してます。アクションフィギュア化して欲しいです!



〇岡崎さんが感じられる本作の魅力をお教えください

僕が制作に入っていた初期の段階はコロナ禍の真っ只中だったので、朴監督や脚本の村越さん、金田一さん、米山さん達と毎週リモートで打合せをしていたんですが、毎回みんながオープンに意見やアイデアを出し合っててすごく楽しかったんですよね。(毎週それをまとめる村越さんは本当に大変だったと思うので、感謝しかないです)
その熱量が、朴監督特有のテンションの高い作画と相まって、独特の世界観や雰囲気をもった作品になってるのが魅力だと思います。



〇本作をご覧になっている方へ向けてのメッセージをお願いいたします

今作では、デザインだけでなく色々なアイデアを出す機会をもらえたので、僕にとっても特別な作品になりました。
スタッフみんなが、何か新しい事を表現しよう!と前向きに取り組んだ、とてもチャレンジングな作品になってますので、皆さんにも楽しんでもらえたら嬉しいです。

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