LAZARUS ラザロ

カマシ・ワシントン、ボノボ、フローティング・ポインツが手掛ける『LAZARUS ラザロ』サントラ全3タイトル 11月26日(水)日本語帯・解説付アナログ輸入盤国内仕様でリリース

現代音楽シーンを牽引するカマシ・ワシントン、フローティング・ポインツ、ボノボの3アーティストが音楽を手掛けたサウンドトラック(全3タイトル)の日本語帯・解説付アナログ輸入盤国内仕様が11月26日(水)発売されることになりました。
レーベルはMilan Records。日本語解説には、3人のアーティストから新たに寄せられたコメントが掲載されます。
また、カマシ・ワシントンの作曲したオープニング・テーマ「VORTEX」は第77回エミー賞でオリジナル・メインタイトル・テーマ音楽部門(Outstanding Original Main Title Theme Music)にノミネートされました。
〇カマシ・ワシントン 「VORTEX」再生はこちらから https://KamasiWashingtonJP.lnk.to/Vortex

圧巻のサックス・ソロを聴かせるマルチ・インストゥルメンタリスト、コンポーザーのカマシ・ワシントン、唯一無二のエモーショナルな音世界で魅了するUK出身のプロデューサー/DJ ボノボ、エレクトロニック・ミュージック・シーンのみならずジャンルを超えたコラボ作品でも注目の異才フローティング・ポインツが創造性あふれる異次元の音世界へと誘います。

【サウンドトラック・アルバム情報】
◎全曲デジタル配信中 *アナログ盤とデジタル配信では曲順が異なります
カマシ・ワシントン     https://KamasiWashingtonJP.lnk.to/LazarusOST
ボノボ            https://BonoboJP.lnk.to/LazarusOST
フローティング・ポインツ https://FloatingPointsJP.lnk.to/LazarusOST

◎アナログ盤情報
・輸入盤2025年11月14日(金)発売予定
・日本語帯・解説付輸入盤国内仕様 2025年11月26日(水)発売予定(完全生産限定)
カマシ・ワシントン(全11曲)、ボノボ(全15曲)、フローティング・ポインツ(全6曲)

■LAZARUS (ORIGINAL SERIES SOUNDTRACK) BY KAMASI WASHINGTON

完全生産限定輸入盤国内仕様カラー・ヴァイナル Opaque Grey  2LP
音楽:カマシ・ワシントン
品番:SIJP232-3  定価:7920円(税込)
解説:小川充
収録曲 (全11曲)
SIDE A
1. Lazarus
2. Vortex
3. Relativity
SIDE B
1, Magical Distance
2. Lie in Memory
SIDE C
1. Follower’s Dream
2. Sageness
3. Hard Way to Wonder
SIDE D
1. Cold Slaw
2. Discovery
3. Rumor Has It 


【カマシ・ワシントン『LAZARUS ラザロ』 についてのコメント】
1) 完成したアニメ・シリーズ『LAZARUS ラザロ』をご覧になった感想は?
『LAZARUS ラザロ』シリーズは本当に素晴らしいと思う。この作品に携わることができ、とても光栄だった!見事なアクション・シーン満載のアニメーションは美しく、ストーリーはとても迫力があり、今日の世界における最も重要な数々の問題と深く結びついている。そして、楽しいだけじゃなくて、深く考えさせられる作品。政府への信頼や環境への責任といったテーマから、過去を乗り越えて未来を見つけるという一般概念まで、我々を素晴らしい旅路に誘(いざな)ってくれた。真に美しいアニメ・シリーズだね!

2) 『LAZARUS ラザロ』で流れるあなたの楽曲使用法についてはどう思われましたか?
このアニメ・シリーズでの自分の楽曲の使われ方は凄く気に入ったよ。3人の作曲家が織りなす融合が、非常に面白くて幅広い「音楽のパレット」を生み出したと思う。僕が書いた多くの楽曲は当初想定していたシーンとは異なる場面で使用されたけど、バッチリ合っていた。これは、渡辺信一郎監督の天才的な手腕によるものでしょう!特に「Lazarus」が流れる脱獄シーンと「Sageness」が流れる水中シーンがいいね。

3) サウンドトラック『LAZARUS ラザロ』収録曲の中で、制作面で最も難しかった楽曲とその理由を教えてください。
「Lazarus」が最も難しかった。メロディの技術的難易度が高い点が主な理由。凄くグルーヴィーに感じるかもしれないけど、この曲はリズムも非常に難しい。実際のところ、非常に複雑なリズムで、各パートが互いにどうシンクロしているかを全プレイヤーが理解できるように、何度もテンポを凄く遅くして演奏しなければならなかった。この曲を演奏するために、皆必死だったよ。レコーディング当日までサックスでこの曲を演奏していなかったこともあり、この僕でさえ苦労した。「うわっ、何てことをやっちまったんだ!」ってね(笑)

4) 『LAZARUS ラザロ』収録曲の中で一番の自信作、もしくはあなたが特に注目してほしい曲は?
自分の作品の中でお気に入りの楽曲を1曲選ぶのはいつも難しいけど、今回のプロジェクトで特に気に入っている曲をいくつか挙げるね。まず、物凄いエネルギーを与えてくれる「Lazarus」が大好き。この曲は、僕が気に入っているいくつかの80年代のTVテーマ曲からインスピレーションを受け、そこに前衛的ジャズで捻(ひね)りを加えた。「Vortex」には素晴らしいグルーヴ感があり、象徴的なイントロを付けたいと思ったんだ。この案は『マクロスプラス』主題歌のイントロを初めて聴いた時の感覚から着想を得ている。「Lie in Memory」は自分がこれまでに書いた中で最も美しいメロディの一つだと思うし、とにかく大好き。それから、当初「Follower’s Freedom」という曲名を付けていた「Follower’s Dream」はほぼ即興で生まれた曲。この(アニメ)番組に「フリー・ジャズ」の要素を足したら超クールだと思ったんだ。そして、「Sageness」のサウンドには凄く美しい質感がある。口笛、チェレスタ、オーケストラ、合唱、シンセサイザー、オルガンなど数多くの要素の組み合わせにより、実に美しく仕上がったよ。

(訳:湯山惠子)



■LAZARUS (ADULT SWIM ORIGINAL SERIES SOUNDTRACK) BY BONOBO

完全生産限定・輸入盤国内仕様カラー・ヴァイナル Translucent Milky Clear LP
音楽:ボノボ
品番:SIJP234  定価:5500円(税込)
解説::Jun Fukunaga
収録曲(全15曲)
SIDE A
1. Prologue
2. Northport
3. Rippling
4. Beyond the Sky (ft. Nicole Miglis)
5. Babylonia
6. Dark Will Fall (ft. Jacob Lusk)
7. Prophets
8. Angeles
9. Aerials
SIDE B
1. Rings 
2. Landfall
3. Hapuna
4. New Prophets
5. Drifting
6. Hearts


【ボノボ『LAZARUS ラザロ』についてのコメント】
1) 完成したアニメ・シリーズ『LAZARUS ラザロ』をご覧になった感想は?
最高だったよ。内容については監督と話していて知っていたけれど、親しんできたコンセプトや登場人物が話の中でリアルタイムで展開していくのはとてもエキサイティングだったね。

2) 『LAZARUS ラザロ』で流れるあなたの楽曲使用法についてはどう思われましたか?
作品の世界観で音楽が体験できるのは素晴らしかった。曲がどう使われるだろうかとずっと想像していたけれど、いい意味で毎回驚かされたよ。

3) サウンドトラック『LAZARUS ラザロ』収録曲の中で、制作面で最も難しかった楽曲とその理由を教えてください。
とても自然に作業ができたと思うよ。これまでも、主役である映像作品を盛り立てる音楽を作るという作業はしたことがあったけれど、今回のような制作スタイルは初めての経験だった。おかげで全面的に純粋な音楽作りができる自由に恵まれたと思う。監督から指定があったのはシリーズ冒頭で流れる、ジェイコブ・ラスクとの「Dark Will Fall/ ダーク・ウィル・フォール」(A-6)だった。この曲には複数のテーマを入れ込む必要があったんだけれど、いい感じに仕上がったんじゃないかな。

4) 『LAZARUS ラザロ』収録曲の中で一番の自信作、もしくはあなたが特に注目してほしい曲は?
一番の秀作だと思うのは「Hapuna/ハプナ」(B-3)という曲。ラザロのスコア全体で表現しようと思っていたエッセンスがしっかり詰まってる曲だと思うんだ。スコアではドラムス、とりわけ生ドラムスを際立たせて、アクションとカオスを描くという当初からのアイディアがあって、「Hapuna」はそれをうまく体現していると思う。

(訳:小袋僚子)



■LAZARUS (ORIGINAL SERIES SOUNDTRACK) BY FLOATING POINTS

完全生産限定輸入盤国内仕様ブラック・ヴァイナル 
音楽:フローティング・ポインツ
品番:SIJP235  定価:5500円(税込)
解説:猪股恭哉
収録曲(全6曲)
SIDE A
1. Mirror Pursuit 
2. Total Eclipse
3. Wires (Lazarus version)
SIDE B
1. Dexion
2. Topaz 
3. Ajar


【フローティング・ポインツ 『LAZARUS ラザロ』 についてのコメント】
アニメ作品『LAZARUS ラザロ』は大いに堪能しました。ストーリーも面白く、とても楽しい仕事でした。スケッチ画や、実写の人間による(アクション)映像なども一部あって、それがアニメーションにされていく過程を見ることができ、本当に面白かったです。こういった製作過程の舞台裏に立ち会うことができ、素晴らしい経験でした。スコア制作も実に楽しかったですね。ミュージシャン仲間を集めて、提供された映像を見ながら演奏し、たくさん録音した後にそれを編集して最終的な楽曲へと仕上げました。そういった楽曲制作のプロセスって、いつも楽しいんです。より共同作業的で、ミュージシャン同士が互いに高めあうことができるので。特にハープとシンセサイザーのソロ・パートのある楽曲が好きですね。今のところ一番のお気に入りかもしれません。それから、『LAZARUS ラザロ』の登場人物が、ハプナが人間に影響を与える仕方の科学的根拠について議論しているのを聞いて驚きました。実は、この遺伝子NAV1.8 は、まさに僕の博士課程の研究テーマ。渡辺さんに尋ねたところ、これは「全くの偶然」とのことでした。脚本家たちが遺伝子NAV1.8を選ぶ確率は約2万分の1。それが台本に出てくることを知り、驚愕しました。というのも、1996 年にこの遺伝子を初めて発見したのは、僕の博士課程の指導教官であるジョン・ウッド博士なのです!!

(訳:湯山惠子)

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